開業届の出し方|建設業で独立する人向け完全ガイド(個人事業の場合)

開業届とは?建設業で独立するならまずやる手続き

建設業で独立する際、最初に行うべきなのが「開業届の提出」です。正式には「個人事業の開業・廃業等届出書」といい、税務署に対して事業開始を知らせる書類です。

驚くべきことに、提出しなくても罰則はないそうですが、青色申告が使えない、金融機関や取引先に信用してもらえないなど、良いことは全くありません。特に建設業は経費が多くなりやすいため、節税の観点からも提出しておくべきです。

私が所属している会社は今は株式会社となっていますが、その前は社長が個人事業主として10年ほど営業していました。その時の開業届は社長自ら、特に誰にも頼まず手続きしたそうです。こんなことを言うのは失礼ですが、弊社の社長はパソコンは全く使えず、事務仕事は大の苦手。色々な手続き関係なども書類の意味が分からない、難しすぎる、普通の話し言葉で説明してくれないとわかんない!!

っていうタイプですが、自分で出来たそうなので、これからご自分で手続きしようとする方も安心してください。法人と違ってそれほど難しいことはないと思います。


開業届の提出期限とタイミング

開業届は「事業開始から1ヶ月以内」が原則です。

ただし、多少遅れても受理されるケースは多いそうです。とはいえ、青色申告の申請期限に影響するため、開業と同時に提出しておくのがベストです。

建設業の場合は以下を目安にすると判断しやすいです。

・初めて工事を請けた日
・開業準備を始めて収入の見込みが立った日


開業届の書き方(建設業向けポイント)

①職業欄の書き方
「建設業」「大工」「内装工」「設備工」などでOKです。実態に近い表現で問題ありません。ただし、これ、「内装工」に関しては注意が必要で 「内装業」という書き方をすると、建設業の健康保険組合で、内装業だと、建設とは限らないからと突っ込まれた経験があります。

それでも実際の取引の見積書や納品書、取引先との関係書類などを提出し、入会することはできましたが。。。

なので、建設業の中でも内装を主にしている会社さんは 内装業って言いたくなりますが、内装工と書いておいた方が良いのかもしれません。厚生労働省のホームページでも職業分類には内装工と記してあるので、そちらに合わせた方が安心ですね

②屋号はつけるべき?
屋号は任意ですが、以下の理由で設定をおすすめします。

・屋号付き口座が作れる
・請求書や名刺の信頼感が上がる
・将来の法人化にもつながる

例:〇〇建設、〇〇工務店など

③所得の種類
「事業所得」を選択します。


提出方法は3つ

開業届の提出方法は以下の通りです。

①税務署へ持参
その場で確認できるため安心です。

②郵送
控えを返送してもらうため、返信用封筒を同封します。

③e-Tax(オンライン)
マイナンバーカードがあれば自宅から提出可能です。(これは社長が提出した当時はありませんでしたね)


青色申告申請書は必ずセットで出す

開業届と一緒に「青色申告承認申請書」を提出しましょう。

メリットは以下の通りです。

・最大65万円の控除
・赤字の繰越ができる
・家族への給与が経費になる←これだけ書くと語弊がありますね。色々な要件があります。それはまた別記事で解説したいと思います。

建設業は工具・材料・車両など経費が多いため、節税効果は非常に大きいです。


建設業ならではの重要ポイント

①建設業許可との違いを理解する
開業届は税務上の手続きであり、営業許可ではありません。

以下の場合は別途「建設業許可」が必要です。

・500万円以上の工事を請ける場合
・継続的に大きな工事を受注する場合

独立直後は不要なケースも多いですが、事業拡大を見据えて理解しておきましょう。


②経費管理はスタート時が勝負
ここからは開業手続きではありませんが、大切なことなので押えておいた方がいいです!

建設業は経費の種類が多く、管理が雑になると後で大変です。

主な経費例
・工具代
・材料費
・車両費
・ガソリン代
・外注費

開業初日からレシート・領収書の管理を徹底することが重要です。


③請求書・帳簿の準備をしておく
仕事を受けたらすぐに必要になります。

・請求書フォーマット
・領収書
・簡易的な帳簿

これらは事前に準備しておくとスムーズです。


まとめ|開業届は“事業のスタートボタン”

開業届は、建設業として独立するためのスタートラインです。手続き自体はシンプルですが、ここをしっかり整えることでその後の経理や税金が大きく変わります。

重要ポイントは以下の3つです。

・開業届と青色申告はセット提出
・屋号はつけておくと有利
・経費管理は初日から徹底

最初の一歩を整えておけば、後の事業運営がぐっと楽になります。面倒に感じがちな部分ですが、ここは確実に押さえておきましょう。

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