工事用車両を導入するとき、
「リース契約にしたけど、どう仕訳すればいいの?」
「車を買った時と何が違うの?」
と迷う方は多いのではないでしょうか。
建設業では、ダンプ・ユニック車・高所作業車・軽トラックなどをリース契約で導入するケースが少なくありません。
そういった特殊な車でなくても、普段現場に行くのに使うハイエースだとかをリースするケースも多いと思います。私の所属する会社でも、大きな材料を運ぶハイエース・社員さんが自分たちの使う工具や道具・材料積み込んで現場に行ける軽ワゴンをリースしています。
この記事では、工事用車両をリース契約した場合の仕訳方法や勘定科目、実際の仕訳例をわかりやすく解説します。
工事用車両のリースとは?
リースとは、リース会社が購入した車両を毎月リース料を支払って利用する契約です。
建設業では次のような車両がリースされることがあります。
- ダンプ
- 軽トラック
- ユニック車
- 高所作業車
- バン・ワゴン車
- 営業車
車両を購入する場合と比べて、初期費用を抑えられる点がメリットです。
基本的には毎月「リース料」で経費計上
中小企業や個人事業主が利用する一般的なカーリースでは、毎月支払うリース料をそのまま経費として処理するケースが多くあります。
例
毎月55,000円が口座から引き落とされた。
| 借方 | 貸方 |
|---|---|
| リース料 55,000円 | 普通預金 55,000円 |
勘定科目は
- リース料
- 賃借料
などを使用している会社が多く、どちらでも問題ありません。
一度決めた勘定科目は継続して使用しましょう。
勘定科目は「リース料」でも「賃借料」でもOK
会社によって勘定科目は異なります。
よく使われるのは
- リース料
- 賃借料
です。
会計ソフトに「リース料」がない場合は、「賃借料」を使用しても差し支えありません。
車両代以外が含まれている場合もある
カーリースでは、毎月のリース料に次の費用が含まれていることがあります。うちの会社も諸々込みでリース契約しています。楽です。例えば以下のようなものが含まれているケースがあります。
- 車検費用
- 自動車税
- 重量税
- メンテナンス費用
- オイル交換
- 点検費用
これらがリース料金に含まれている場合は、毎月のリース料としてまとめて経費計上して問題ありません。
一方、別途請求された費用については、その内容に応じた勘定科目で処理します。
例えば、
- 修理代 → 修繕費
- タイヤ交換 → 車両費
などになります。
頭金(初回費用)がある場合
契約時に頭金や初回費用を支払うことがあります。
例えば契約時に110,000円支払った場合
| 借方 | 貸方 |
|---|---|
| 前払費用 110,000円 | 普通預金 110,000円 |
その後、契約期間に応じて毎月費用へ振り替えます。
※契約内容によって処理方法が異なるため、契約書を確認しましょう。
ファイナンス・リースの場合は処理が異なることも
実はリースには大きく分けて
- オペレーティングリース
- ファイナンス・リース
があります。
ファイナンス・リースでは、購入した場合と同じような会計処理になるケースがあります。
ただし、中小企業では中小企業会計指針などにより、一定の条件を満たすファイナンス・リースについて、通常の賃貸借取引と同様に処理できる場合もあります。
契約内容や適用する会計基準によって処理方法が異なるため、不明な場合は税理士へ確認すると安心です。
建設業でよくある仕訳例
毎月のリース料55,000円を支払った
| 借方 | 貸方 |
|---|---|
| リース料 55,000円 | 普通預金 55,000円 |
リース料と一緒にタイヤ交換費用2000円を支払った
| 借方 | 貸方 |
|---|---|
| リース料 55,000円 | 普通預金 57000円 |
| 車両費 2000円 |
メンテナンス費用を別途22,000円支払った
| 借方 | 貸方 |
|---|---|
| 修繕費 22,000円 | 普通預金 22,000円 |
よくある質問
リース料は全額経費になりますか?
通常は事業で使用する割合に応じて経費になります。
プライベートでも使用している場合は、家事按分が必要です。
車を買う場合との違いは?
購入した場合は、原則として車両運搬具として資産計上し、減価償却を行います。
一方、一般的なリース契約では毎月のリース料を経費として処理するケースが多くなります。
リース終了後にもらえる車は?
契約内容によります。
- 返却する契約
- 買い取る契約
- そのまま譲渡される契約
などさまざまなので、契約書を確認しましょう。長くなるのでまた別途詳細は記事でまとめたいと思います。
まとめ
工事用車両をリース契約した場合は、一般的には毎月のリース料を経費として処理します。
ただし、契約内容によっては会計処理が異なることもあるため、契約書の確認が大切です。
ポイントをまとめると次のとおりです。
- 一般的なカーリースは毎月リース料を経費計上することが多い
- 勘定科目は「リース料」または「賃借料」が一般的
- メンテナンス費用などが別請求なら内容に応じて仕訳する
- ファイナンス・リースでは処理方法が異なる場合がある
- 判断に迷う場合は契約内容を確認し、税理士へ相談すると安心
工事用車両は建設業に欠かせない設備のひとつです。契約内容に合わせて適切な会計処理を行いましょう。

