建設業の労働保険年度更新の流れ|一括有期事業の作業スケジュール

建設業の年度更新は少し特殊

労働保険の年度更新は毎年必要な手続きですが、建設業の場合は「一括有期事業」として処理するため、一般の業種とは流れが少し異なります。労災と雇用保険をそれぞれ手続きしなくてはなりません。つまり申告書も2種作成し、2種類それぞれ申告・支払いする必要があります。

特に労働保険分は1年間の工事ごとに請負金額を整理する必要があり、事前準備が重要になります。本当にめんどくさいですが、コツをつかめばそれほど難しいことはありません。私もちょうど今日手続きを終えたところですので、今回は建設業の労働保険の労災分「一括有期事業」の年度更新に関する作業スケージュールを解説していきたいと思います。


年度更新の全体スケジュール

建設業の年度更新は、以下の流れで進めるとスムーズです。日程はあくまで目安です。

① 4月〜5月:工事データの整理

まずは対象期間(前年4月〜当年3月末までに終了)の工事を一覧化します。全部です。

・工事名 (例 ●●様宅内装工事 ●●ビル電気工事 等)
・請負金額 (税抜き金額です)
・工期 (いつからスタートし、いつ終わったのか)
・元請・下請の区分  (申告するのは自社が元請けとなっている工事分です)

この段階でズレがあると、後の計算がすべて狂います。

申告するのは自社が元請けとなっている工事分だけなので、その分だけまとめておきます。

私は会社の現場の年間スケジュールをgoogleカレンダーに記入しており、そこにメモとして請負金額も書いておいています。googleカレンダーの予定の繰り返し機能を使い、毎日にしておき、現場が終わり次第予定(現場名にしておく)を削除することで、現場の開始日から終了日も把握でき、請負金額も記載されているので、ほぼgoogleカレンダーを見ていけば出来上がります。 

良かったら試してみてください。とっても便利です


② 5月:請負金額の集計

集めた工事データをもとに、請負金額を合計します。

ここでのポイントは、
「請求額ではなく契約ベースの金額」を使うことです。

また、すべて消費税抜きの金額で記入していきます。 請負金額の集計には厚生労働省のホームページに 年度更新申告書計算支援ツール というものがあり、ダウンロードして使えるようになっているので、それを使うととても便利です。私も毎年使っています。


③ 6月上旬~中旬:申告書の作成

年度更新申告書を作成します。

先ほど述べた、年度更新申告書計算支援ツール を使えばほぼ申告書が出来上がります。e-Govで申告する人用の画面などもあるのでとても便利なので絶対使うことをお勧めします。


⑤ 7月10日まで:提出・納付

作成した申告書を提出し、保険料を納付します。

電子申請でも可能ですが、内容に不安がある場合は紙で確認しながら進める方が安全です。


よくあるミス

前年度から年度をまたいだ工事の申告忘れ

申告する必要があるのは3月末までに完了した分です。前年3月末に終わっていない工事は前年分の申告に入っていないまたは一部しか入っていませんので、4月以降分を忘れてはいけません。


工事の漏れ

小規模工事や短期間の仕事を忘れがちです。
台帳を作っておくと防げます。


まとめ

建設業の年度更新は、

・工事データの整理
・請負金額の集計

この2つができていれば、あとは簡単です。

早めに準備しておけば、6月以降はスムーズに進みます。ギリギリにならないように注意しましょう。

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